第187章贈り物と告白

グレイスは振り向くと、そのまま立ち去った。

遠ざかっていく背中を見送りながら、ゾーイは悔しさに奥歯を噛みしめた。だが、あの鼻持ちならない女を前にしては、どうすることもできない。

自分のファッションラインがエージーと同じランウェイに立つと知ったとき、ゾーイの気力はしぼんだ。戦う意志など、ほとんど残らなかった。けれど、これまで積み重ねてきた準備の数々、そしてゴールが目の前にあることを思い出す。ここで降りるわけにはいかない。そう腹を決め、無理やりにでも前へ進むことにした。

何があっても、最後までやり遂げる!

ほどなくして、カークはゾーイとグレイス、それぞれの提案をウィリアムに報告した。

と...

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